第9章
 
 
M式の特長総括
 
 
 
 
 
 
 
 
 
9−1  M式の特長その1 「日本文を速く入力出来る」
 
 M式キーボードと M式IME(「ATOK+M」を含む)を綜合した日本語入力方式の第1の特長は日本文の入力速度が速いことである。
 QWERTY鍵盤に比較して約2倍の入力速度が得られる。これば理論的計算値だけでなく、軽印刷業界での実績で実証されている。
 その理由を分解すると、
@ 省打鍵により打鍵数が少ないこと。(第4章参照)
A 左右交互打鍵率が高いこと。(第2章参照)
B 入力操作中に手の移動が少ないこと。(第6章参照)
C 中段の使用率が高く、指の移動が少ないこと。(第3章参照)
 以上の中で、@ACは日本文の特長を活用したことによるものであり、Bは人間工学的キーボード設計に由来するものである。
 なお、英文入力に際しても、母音キーが左手中段に集中して配置されていること、子音キーの大部分が右手側に配置されていることなど、英文に対して最適と言われるドボラツクキーボードと共通点があり、少なくともQWERTYキーボードよりは優れているといえる。
 
 
 
9−2  M式の特長その2 「キー配置が50音表順で覚えやすい」
 
 M式キーボードではキー配置が50音表順で覚えやすい。その理由は、(第3章参照)
@ 子音キーと母音キーとが右手と左手に分離されていること。
A 子音キーは「か、さ、た、な、は、」と50音表順に配置されていること。
  そして、濁音キー「G、Z、D、B」および半濁音キー「P」は対応する清音キー
          「K、S、T、H」の上下に隣接配置されていること。
B 母音キーも「お、あ、い、う、え」とほぼ50音表順に配置されていること。
C 漢字用省打鍵キー段も単母音キーとマトリックス関係に配置され、覚えやすい。
 
 
 
9−3  M式の特長その3 「長時間の連続操作でも疲労が少ない」
 
 M式では、長時間の連続操作でも疲労が少ない。その理由は、
@ 人間工学的に最適化されたキーボード設計であること。(第6章参照)
A 日本語入力に際し指の負荷配分が適正で、ホームポジションでの打鍵率が高く、入力操作中の手や指の移動が少ないこと。(第3章、第6章参照)
B 省打鍵キーにより、打鍵数が少ないこと。(第4章参照)
  などによるものである。
 
 
 
9−4  M式の特長その4 漢字仮名識別入力方式の特長(第5章参照)
 
 M式の中でも漢字仮名識別入力方式では上記に加えて、下記の特長がある。
@ 自動変換が出来る。
A 漢字か仮名かの誤変換が発生しない。
B 漢字か仮名かについて「筆者の自主性」が確保される。
  漢字でも仮名でも許される場合に、最初から筆者の希望するものが表示される。
 
 
 
9−5  M式は日本文入力に最適な入力方式である。
 
 以上解説した理由により、「 M式は日本文入力に最適な入力方式である」と言い得よう。
 
 著者はこの方式が今後広く普及して、国民の貴重な時間の節約、事務効率改善に貢献することを心から祈念する次第である。
 
【 完 】
 
 
【付記】本著原稿作成につき、富田克一氏、岩嵜潔氏をはじめとする関係各位に多大のお世話になりました。ここに特記して深く感謝します。

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